芸人の名前には、その人の個性や芸風が反映されていることが多いものです。
今回は、独特の芸風で知られる「劇団ひとり」さんの芸名の由来について詳しく見ていきましょう。
劇団ひとりさんの本名は川島省吾。
なぜ「劇団ひとり」という芸名を選んだのか、その経緯には意外なエピソードが隠されていました。
劇団ひとりの芸名誕生までの経緯

劇団ひとりさんは、元々「スープレックス」というコンビで活動していました。
しかし、コンビ解散後にピン芸人として新たなスタートを切ることになり、それに伴って新しい芸名を考える必要が出てきたのです。
ピン芸人としての活動を始めるにあたり、自身の芸風を表現できる独特な芸名を模索していました。
しかし、芸名を決めるまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。
いくつもの候補が却下され、最終的に自ら考案した「劇団ひとり」という名前に落ち着くまでには、様々なエピソードがあったのです。
却下された芸名候補とその理由

劇団ひとりさんが考えた芸名候補には、実に面白いものがありました。しかし、それらはことごとく却下されてしまいます。
最初に考えた芸名は「カツカレー」。
インターネットで公募した結果選ばれた名前でしたが、所属事務所の太田プロダクションから「先が見えない」という理由で却下されてしまいました。
次に考えたのは「波打際立夫(なみうちぎわたてお)」。
しかし、これも採用されませんでした。
さらに、先輩芸人の安田和博(デンジャラス)さんに相談したところ、「炉端出二郎(ろばたでにろう)」という案が出されました。
これは劇団ひとりさんの好きな俳優であるロバート・デ・ニーロにちなんだものでしたが、残念ながらこれも採用には至りませんでした。
「劇団ひとり」という芸名に込められた意味

数々の候補が却下される中、最終的に自ら考案したのが「劇団ひとり」という芸名でした。
この名前には、劇団ひとりさんの芸風が見事に表現されています。
彼のコントの特徴は、一人で複数のキャラクターを演じ分けるというもの。
まさに「一人で劇団をやっている」かのようなパフォーマンスを行うことから、この芸名が生まれたのです。
「劇団ひとり」という芸名は、ピン芸人でありながら多彩な役柄を一人で演じるという彼の独自性を端的に表現しています。
この名前を聞いただけで、彼の芸風が想像できるという点で、非常に秀逸なネーミングだと言えるでしょう。
まとめ
劇団ひとりさんの芸名の由来を探ってきましたが、いかがでしたか?
「カツカレー」や「波打際立夫」など、ユニークな候補がいくつも却下された末に生まれた「劇団ひとり」という芸名。その名前には、彼の芸風や個性が見事に凝縮されています。
一人で様々なキャラクターを演じ分ける劇団ひとりさんの芸風を端的に表現した、まさに彼にぴったりの芸名と言えるでしょう。
芸名一つをとっても、芸人さんたちの個性や創造性が垣間見えるのは面白いですね。
これからも劇団ひとりさんの多彩な演技と、その名前にふさわしい活躍に注目していきたいと思います。
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